たすき縞という文様です。

 少し前のことですが・・・
 「お店に襷(たすき)は売っていますか?」
 若い男性の方からそんなご質問を頂戴したことがありました(^^;

 残念ながら「たすき」は扱っておりません。
 腰紐か何かで代用されてはどうでしょう?
 そんな会話をしたような気がします。

 「襷(たすき)」はご存知のように、作業をしたりする時に着物の袖が邪魔だから、たくし上げるために用いる紐のこと。端っこを口に加えてシュシュっとカッコよく背中にバッテンをつくって結ぶ仕草が思い浮かびます。

 この「たすき」!随分と長いこと日本の文化の中に根付いてまいりました。
 現在でも、「たすき掛け人事」「たすき算」なんて(^^; バッテン斜めに交差させるものはとにかく「たすき」の冠がついたりして、「たすき」は古来から重要というか当たり前の生活グッズだったのでしょう。

 その「たすき」は文様にもなりました。
 「菱格子」と名前で呼ばれたりもしますが、「たすき縞」の方が情緒があって良いかなと思います。
 
 最近染め上がった小紋は、その「たすき縞」文様のぼかし染め型染めの小紋です。
 この「たすき縞」は菱格子と呼ばれる文様に比べると、曲線がゆるやかに交差します。
 ですので反物を平においているのに波打つようにも見えるのですが、お召し頂くと一層そのゆるゆるとした曲線がひきたって着姿を美しくひきたててくれます。
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 フォーマルな帯をあわせて頂くとお茶席やちょっとしたパーティなどにもご利用頂けますが、本日は秋のお出かけにカジュアルなコーディネートをしてみました。お仲間とのお食事会や美術館めぐりなどにもいかがでしょうか?
 (画像はクリックすると拡大します)
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 着物の亜麻色と同系色で帯のふちを絞り染した更紗柄の帯です。帯の更紗にある紺と臙脂を小物にも使うとまとまりの良いコーディネートが仕上がりますね。

 着物→http://www.someichie-shop.jp/SHOP/komon_tasukijima.html
 帯→http://www.someichie-shop.jp/SHOP/obi_n_tachibana.html

 ところで、そもそも着物の袖が洋服みたいじゃなくて、振りがあるから「たすき」が必要になるわけですよ。
 どうして着物に「振り」があるのか?なんて考え始めると日本の服装文化の歴史などを紐解くことになり、店長も良くわからないので(ーー;)また別の機会にするとして・・・(^^;

 振り!といえばやっぱり、きっとご存知のこれ!

 「あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る」 (万葉集/額田王)

 そんなに袖をふって…野の番人に見られてはどうするの・・・(知られては困る仲の私たちなのに)という歌ですが・・・つまり、袖を振るのは相手の魂を呼び込みたいという求愛のしぐさ。古来、着物の袖には魂が宿ると信じられていたのです(^^; 

 だからでしょうか?「袖振り合うも多生の縁」
 知らぬどうしなのに、すれ違いさまにお袖が触れ合ったあなたとは、前世や未来でもご縁があるのでございましょうね。という意味です。

 ともかく!着物の袖は大事な役割を果たしてくれているようです(^^;
 つまりお袖は、様々なご縁を引き寄せてくれる大事なもの、邪魔だからって無くしてしまってはなりませぬ。

 だから・・・「たすき」も、なくてはならないわけで(^^;文様にもなるはずですね!

 
 そうそう、それに現代では、「たすきをつなぐ」なんて素敵な言葉もございます。
 

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by someichie-tencho | 2014-10-17 18:46 | コーディネート

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