江戸小紋の染め替えはできますか?

本日は、時々頂くこんなご質問にお答えをしようと思います。


お若い頃の江戸小紋のお着物、頂きものの江戸小紋、色がちょっと・・・もしかして染め替えることはできるのでしょうか?


時々、いえホントに良く頂くご質問です。江戸小紋に限らずだと思いますが、色が派手になっちゃった!なんだか私に似合わない!でも…せっかくのお着物ですし、これを何とかできませんでしょうか?


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ということで、本日は少々長くなりますが、「染め替え」についてのご案内を申し上げたいと思います。

方法としては

①現在の色柄を落として新たに染め直す
②現在の色柄に無地の色ひと色かける

2パターンの方法があります。

③として、友禅の訪問着や付下げなどは
柄を生かして地色だけ染める

という方法もあります。

それぞれ長短があり、ご説明を申し上げたいと思います。

まず、どちらにしても、染め替えをする場合は「洗い張り」が必要になります。
「洗い張り」とは、着物をほどいて裏地も取り外しきれいに洗った後、パーツごとにほどいた布をつなぎ合わせて一反の反物にする作業です。そうしないと、色を抜いたり染めたりができませんので、必ず「洗い張り」が必要になります。

そして・・・


①現在の色柄を落として新たに染め直す


【メリット】

うまくいけば、過去の色柄にこだわることなく、全く新しい色柄のお着物を作ることができる。


【デメリット(リスク)】

・現在の色柄を落とすには薬剤を使用します。そのため古い生地ですと傷みが生じる場合があります。

・特に古いものの場合は、シミや黄ばみが浮き出てきて、生地の白色そのものに戻すことができない場合があります。漂白をすることもできますが、さらに生地を傷めてしまう危険性が高くなります。

・新しい反物を染めるよりも工程が多くなりますので、価格も割高になってしまいます。


ということは、ちょっとリスクが高いみたい(´;ω;`)困ったなぁ~ということで、では②番ではどうでしょう。



②現在の色柄に無地の色ひと色かける


【メリット】

・淡い色をかける

派手な色などの場合は、淡いグレーやベージュを全体にひと色かけることで、色の発色が落ち着つきます。

・濃い色をかける

もとの色を消すような濃い色をかけることで、全く新しいイメージのお着物にすることができます。


【デメリット(リスク)】

・もともとの染めの状態や染料がわかりませんので、もしかすると色をかけた場合に以前の柄が流れてしまう場合があります。すると、柄がなくなり、もともとの色+新たにかける色が混ざったお色の無地のお着物になってしまう危険性があります。これはやってみないとわからないのです。

・淡い色をかける場合は、もと色+ひと色⇒仕上がりの色!なのですが、実際どんな色になるのかをイメージして頂かねばならなくて、仕上げ色のご指定を頂くことが難しく、最終的には一か八かやってみるしかないというのが申し訳ないところです。

・濃い色をかける場合は、好きなお色(濃紺や濃紫や濃茶など)の仕上がりをほぼイメージに近い色で仕上げることができます。しかしながら、もとの柄がほとんど見えなくなってしまいます。



③柄を生かして地色をかえる

江戸小紋の場合は総柄ですので、柄の部分を糊で伏せて、地色の染め替えをするということは不可能なのですが、訪問着や付下げなどは、その方法でよみがえらせることが可能です。


【メリット】

柄が生かせるため、お色違いのお着物のようによみがえらせることが可能です。


【デメリット(リスク)】

・シミや黄変などの状況によっては、お好みの色で染めかえることができない場合もあります。

・柄の中にもシミがある場合は、染み抜きが必要ですが、それも不可能な場合は、柄を染め足すことが必要になります。(これは決してデメリットばかりではなく、むしろ新しいデザインが加わることで楽しさも増える場合もあります)




え~!?ちょっとリスク高過ぎ(-_-;)


でも大事なお着物なので・・・


そんな方にお勧めなのは


リメイクです!



お着物をお着物に変身させることにこだわらず、「コート」や「羽織」または「帯」などへのリメイクはいかがでしょうか?もちろん、染め替えをしてからのリメイクも可能です。
ただ、コートや羽織への仕立てかえには、サイズが取れるかどうかが課題ですが、もし可能なんらば、可愛い羽織ものが出来上がるかもしれません。

また、帯に仕立てかえをされた方もいらっしゃいます。江戸小紋の染め帯!なんていうのもなかなかにカッコいいものですし、訪問着などでは、上前の華やかな部分をお太鼓にされても素敵です。


染め替えも仕立て替えも、それぞれに費用がかかることでございますので、これまたとても悩ましいことなのですが、でも、①をのぞいては、新しいお着物をオーダーされるよりも随分と割安で仕上げることが可能な場合が多いです。


この着物、全然着ることがないけど・・・どうしよう?捨てられない(>_<)そんなお悩みがありましたら、まずはご持参の上ご相談にいらして下さいませ。こればかりはメールやお電話では難しいために、できましたらご来店をお願いしたいです。


実は私も母の着物の仕立て替えを暇を見つけて進めたりしております。たくさん残されたものの中でも、思い出に残るもの、これ私も好きかも、そんなお宝の救出大作戦!夏の間にどうぞ、ご相談下さいませ。




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お知らせ♪


おあつらえ江戸小紋
価格改定のお知らせ
2017.8.1より


江戸小紋の新柄が仲間入り

http://www.someichie.jp/hpgen/HPB/entries/119.html


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営業時間/11:00~19:00(火・水は18:00閉店)


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by someichie-tencho | 2017-07-05 16:49 | 江戸小紋のおあつらえ

きもの・江戸小紋「染一会」店主日記です。 ※こちらでご紹介の商品は店内で取り扱っておりますが掲載日時の古いものは在庫切れとなっている場合もあります。お問い合わせください。


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