カテゴリ:伊勢型紙( 15 )

赤福、食べたい。

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 伊勢型紙の職人さんが作った、グラスマーカー「伊勢海老」。
 
 実は、先日伊勢型紙の職人さんがぶらりと遊びにお寄りくださり、来年5月の「伊勢志摩サミット」を見据えて、三重県の地場産業、伝統的工芸品である伊勢型紙も「なんかせにゃ!」ってことで作ってみた!とおっしゃって、ニコニコとお店に置いていって下さいました。

 なんか、目がクリッとしていて、とっても可愛いです。
 それによく見て!おヒゲのところも、とっても繊細で優雅に彫られていて、「え~っ、これをグラスマーカーに使うのはもったいないから、持ち帰るよね!」と言ったら、「そうや、これが三重から電車と飛行機に乗って世界の海を超えるってわけやん」と嬉しそうにおっしゃってました(^-^)

 実は、今さらですが、いえ以前にもちょくちょく書いておりますが、店長の私の生まれは三重県です。生まれてから人生の1/3近くを三重県で過ごした感じです。逆に2/3は、名古屋、東京、今ではもう東京暮らしが最も長くなりました。
 最近では、地方への関心が高まり、伊勢神宮の遷宮式典などもあり、随分と知られる県となりましたが、私が若い頃は人も情報も何もかも、東京や大阪など都心部への関心が高くて、地方都市は流出する一方、自分自身を振り返っても故郷を置き去りにしてきた感じがありました。なので、「三重県出身です」なんて言っても「それどこだっけ?地図でいうと~この辺?」なんて指さされるのは、岐阜や滋賀ならまだしも、四国だったりするともう・・・びっくり(゚o゚;

 だから、そんなマイナーなところで、なんとサミット開催ですって!なんてことになって三重県の人々はどんな感じなのかな?伊勢地方は本当に良くも悪くもとっても田舎です。伊勢神宮と綺麗な海や山以外何もない(というと地元の人に叱られそうですが)でもそうなんです。だから、そこへ、もしかして、昔懐かしい通学列車、近鉄電車なんかに乗って、G8首脳が乗り込まれるって、それどうよ!?伊勢海老ちゃんも目を丸くするはずです!!
 でも、ちょっとだけ嬉しい感じがするのは、私はやっぱり三重県人なんだわ・・・(^^;

 ということで、三重県の美味しいもの。
 きっと今ではうんといっぱい新しいグルメが登場しているのかと思うのですが、定番といえばやっぱり・・
 まずは「赤福」。時々おやつでした。しかも餡子が絶品でお餅ばかり残して叱られましたが、とにかく美味しい。
 そして「志ぐれ蛤」。地元だったのですが、わりと高価なので代用品として「あさりのしぐれ煮」ばかりだったのが悲しいけど、滅多に食べれない蛤は超美味。
 これらは今やたまに東京でも手に入りますが、やっぱり地元に行かないと味わえないのは「松阪牛」と「うなぎ」ってところでしょうか?子供の頃は貧しくて、そんな高級食材には滅多にお目にかかれませんで、実は大人になって再訪してからのことになりますが、松坂では地元の人が愛する煙モクモクの汚い焼肉屋さんとか、ホントに美味しいです。

 さらに、あまりご存知ないと思いますが、実は実は「うなぎ」がとにかく美味しいいです!!
 例えば県庁所在地の津市では、市内だけで20軒以上ものうなぎ料理専門店があるそうです。過去には一人あたりのうなぎの消費量が日本一となるほど。三重の蒲焼は、関東風の背開きにして関西風の地焼き仕上げが多いらしく、形が崩れにく背開きにして、蒸しなしでカリッと焼き上げる香ばしい蒲焼が絶品なんですよ!
 意外と東京の方は全然ご存知なくて、とっても残念です。この際、もっともっと宣伝して欲しいです。
 ガンバレ三重!!と、小さくエール♪♪を送ります(^-^)v

 皆さま、もし伊勢神宮のご参拝に行かれましたら、伊勢にもいっぱい鰻屋さんがありますので、ぜひご賞味下さいね!ただ、内緒ですが・・・個人的には(あくまで個人的な好みですけど)「伊勢うどん」はちょっとオススメできない感じですが(^^;、話のタネに、食べてびっくり伊勢うどん!

 てなことで、今日は何を書いているのかわからなくなりましたが・・・
 あっ、そうそう、伊勢型紙です。
 この秋も、日本橋にある三重県のアンテナショップ「三重テラス」にて、
 9月20日(日)~22日(火・祝) 『伊勢型紙2015東京展~受け継がれた技を未来に~』が開催予定です。
 ※詳細→http://www.mieterrace.pref.mie.lg.jp/event/1509.htm#0919
 ご興味がありましたら、9月のシルバーウィーク、ぜひ日本橋へぶらりとお散歩お出かけご予定ください。

 
 そんなこんなで、明日も元気にお店番をしております。
 土曜日ですね。お時間がありましたら、ぜひ遊びにいらしてくださいませ。
 明日も、お会い出来ますのを楽しみにお待ちしております。

 
 それにしても、あ~赤福、食べたい。。


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by someichie-tencho | 2015-08-28 18:21 | 伊勢型紙

ちょこっと真面目に江戸小紋と型紙のお話

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 さて本日は綺麗な薄紅色の江戸小紋のお話から始めてみましょう!と思います。
 こちらの江戸小紋(あっ、本日も画像をクリックして大きくしてくださいね)は、先日まで開催しておりました、京都の江戸小紋染師「大野信幸」先生が染めた「極矢羽根」文様の江戸小紋です。
 「極」と名のつく柄は、猛烈に細かい!という意味です(^^;

 とても細かい矢羽根の柄がキチンと整列した柄で、遠目にもその几帳面な整然とした文様の雰囲気が伝わり、優しい紅梅色なのに何だかカッコイイお着物です。さすが江戸小紋!という感じ。
 あれ?拡大してもあまりに細かくて柄がわかりにくいですね!さらにアップにしてみました。
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 実は、江戸小紋を染める伊勢型紙は、横巾は反物の巾約40cmで、縦巾は柄にもよりますが細かいものですと10~15cmほどになります。
 
 その大きさの型紙を彫るには、もっと小さな(この極矢羽根の場合は横約5cm×縦約8cmの)小本(=柄の基本パターン)を、横40cm×縦15cmほどの渋紙に墨で写し取って下絵を作成します。型紙づくりは、その下絵に沿って彫っていくわけです。しかしその小本を写し取る際には、小本をタテヨコに送って型紙の大きさに写し取るわけですが、人間のすることですから、どうしてもピタッとならずに若干ずれたりする部分ができてしまいます。

 この反物実際に反物をご覧頂いた際にはきっとお気づきになられないと思うのですが、画像でお分かり頂けるように、できる限り画像加工してみました。その「小本」が市松に並んでいる感じがわかりますか?
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 本当に、きっと反物をご覧になっても気づかれないのですが、上の画像をクリックして良くよく見てみてくださいね。もしお分かりになられましたら、もう立派な江戸小紋通!伊勢型紙通!でございます(^^)

 そんな風にしてこのお着物の型紙がつくられ、そして染められているのです。なんて思うと、ちょっと愛おしくなってきませんか?これが手付けで染めた江戸小紋の味わいでもあります。
 もちろん、素人目にはまったくわからない!どうしたってわからない!そんな型紙をつくり、そして染めるのが職人技なわけですが、それでもちょっぴりわかりたい!そんな着物通をうならせるお着物です。

 ちなみにこの型紙、もう老朽化が激しいようで、もう一度同じ型紙を彫ってもらうのはなかなか難しいのだと大野先生がおっしゃっていました。染められるのももうわずか、ということで、もしお色違いでオーダーなどをご希望の方は、どうぞお早めにお問い合わせくださいませ。

 こちらの紅梅色はしばらくお店で展示販売中でございます!
 ということで、今日はこの紅梅色「極矢羽根」文様江戸小紋を優しくコーディネートしてみました。
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 極矢羽根の文様は紋を入れて略礼装としてもお召し頂けます。もちろん紋なしでもプチフォーマルに十分お召し頂けるので、本日は西陣織りのすっきりとした袋帯をあわせました。フォーマルにもお使い頂ける帯です。淡いサーモンピンクに菊菱はいいですよね~!何しろ毅然とした優しさが矢羽根にも良く似合います。

 同系色のコーディネートは大変に上品で、激しい華やかさなありませんが、楚々とした美しい華やぎ、いわゆる「女子力の高い」コーディネートになります(^O^)
 年末年始のパーティなどにお出かけ頂くと、きっときっとご好評頂けるコーディネートです。

 ※帯の詳細は→http://www.someichie-shop.jp/SHOP/obi_h_kikubisi.html 


 ところで、相変わらず強い寒波の影響が続いていますが、皆さまのところでは大丈夫でしょうか?
 まったく店長は今朝も出勤して、寒い寒いと暖房をつけ、パソコンを立ち上げ、早くお湯を沸かさねば!レンジは使ってないから足元ヒーターONでいいよね!ってつけた途端にまたまたお店のブレーカーがダウン(ーー;) そういえば湯沸しポットは意外なほど電気を使うって聞いたことありました(^^; 夏よりも冬の方が電気を使うような気がしますが・・・どうか皆さま、我慢しすぎず、でも上手に温まってくださいね!

 明日の表参道はお天気も良さそうです。
 表参道のイルミネーションはLEDなので大丈夫!日没5時ごろからライトアップが始まりますので、お買い物やデートのついでに、ライトアップ待ちに、ちょこっとお店にお立ち寄りになられませんか^^?
 お会い出来ますのを楽しみにお待ちしております。
 

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by someichie-tencho | 2014-12-05 18:14 | 伊勢型紙

伊勢型紙2014東京展

 本日は、「伊勢型紙」関連のご案内でございます!

 9/20(土)~22(月) 午前10:00~午後6:00(最終日午後4:00)
 東京日本橋にあります三重県のアンテナショップ「三重テラス」にて場所はココクリック
 『伊勢型紙 2014東京展』が開催されます。
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 伊勢型紙は言わずと知れた、当店の江戸小紋の染型紙です。
 もちろん、江戸小紋のみならず小紋、友禅、浴衣などの着物を染める型紙です。
 その歴史は古く千年を超えると言われています。

 今回の東京展では、古代復刻型で染められた着物の展示もされるとのことで店長もちょっぴり興味津々。
 さらに、着物だけでなくて、行灯やインテリアアート、伊勢型印伝などの小物、さらには染色用の伊勢型紙の販売も行われるとのことです。(3日間とも、14:00~14:30はミニ講演会開催)

 今週末は日本橋へお出かけのご予定はありませんか?
 期間中は伊勢型紙の職人さんが実際に型紙を彫る実演も行われています。
 お買い物やお出かけのついでに、ちょこっと覗いてみませんか?
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 たとえばこれは、皮に染めた印伝とは違い、型紙そのものに特殊加工を施して作られた印鑑入れ。
 職人さんはじめ産地の担い手の方々は、伝統にしばられず、常に新しい世界を目指し、現代の暮らしにも活かせる商品の開発にも力を注いでいらっしゃいます。

 ぜひこの機会に足を運んで見てください。
 店長も、懐かしい方々に、会いに行きます(^O^)/


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by someichie-tencho | 2014-09-17 17:53 | 伊勢型紙

ため息まじりの美しさ~江戸小紋「万筋」のお話。

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 本日のコーディネートは大人シックに、江戸小紋「万筋」×創作染め名古屋帯
 現在お店にてご紹介中の「万筋」は、茶味のある紫系!
 大人の女性を上品に、そして色っぽく、粋に仕上げてくれるステキな味わい深い色あいです^^

 そしてあわせた帯、これとっても素敵な一点ものです。
 ユニークな生地に何度も染めを施してつくりあげた作品です。
 ちょっぴりキラキラする煌めきが万筋の美しさにとても良く似合います。
 ※帯はこちらでご紹介いたしました
   →http://www.someichie-shop.jp/SHOP/obi_n_tokimeki.html
 

 さて、本日はその「万筋」について、ちょっとご説明をいたします^^v
 万筋は細かい細かいストライプ柄の文様のことですが・・・その圧倒的な魅力とは^^
 例えば、お洋服にも見かけるプリント柄のストライプが規則的な筋の並びを印象付けるのと異なり、「万筋」は、五月雨を思わせるような、細くてこまやかで、時に不規則的にさえも見える落ち感があります。ゆえに、なんとも儚げであり、たくましくもあり、そんな「粋」な風情がたまらない魅力とされています。 
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 実はその独特の風情が作り出されるわけは、「型紙」にあるのです^^
 以前にも折りに触れてお話してきておりますが、ちょっとその型紙のお話を少しいたしたいと思います。

 
 「万筋」の型紙は短時間で一気に、定規をあてて均等の縞柄を彫りあげます。
 単純な作業のようですが、一本の縞を彫るのに同じ箇所を3度続けて小刀でなぞるので、極めて正確な技術が必要とされます。
 しかし、縞を彫っただけでは、何本ものストライプの線がヒラヒラと浮き上がった状態のままです。このままでは染め師さんがヘラをあてることができず型付けができません。

 この型紙のすごいところは、ヒラヒラを抑えるために「糸入れ」という技術が施されているところです。
 「糸入れ」とは、あらかじめ型地紙を2枚にはがし重ねて彫ってから、その間に絹糸を張ってずれないように柿渋で張り合わせるという作業です。
 伊勢型紙の産地には、昭和30年に6名の重要無形文化財保持者(人間国宝)が指定されましたが、その中には「糸入れ」の城ノ口みえさん(2003年死去)も入っていました。
 「糸入れ」は彫りの技術と同様に、貴重な技術なのです。
 現在では、この糸入れの技術が最も稀少なものとなっています。

 こちらが「万筋」の型紙です。
 横に絹糸が貼ってあるのがわかるでしょうか?
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 この型紙で染め上げる「万筋」は何とも言えない味わい深い江戸小紋として、多くの江戸小紋ファンに愛されてきました。
 まず、単純なストライプだからこそ、線の太さが微妙に異なります。それがコンピュータのストライプとは異なる“しなやかさ”を生み出します。
 そして、縞柄は「粋」な柄として江戸時代には大変もてはやされました。ストンと縦に落ちる縞は、小雨がや柳に通ずるようなしなやかさがあり、その粋な風情がたまらなく好まれたのです。

 さらに、染め上げたときに、先ほどの「糸入れ」の後がほんわかと残ります。
 「糸入れ」をした細い絹糸が張ってあるところには、生地までしっかりと防染糊がおりません。
 そのため地染めをした時に絹糸が張ってあったところも一緒に地色に染まってしまう部分が出てきます。
 なので、よ~く見ると、横に細~く、ところどころ、ヒュンヒュンと横線が見えます。
 写真でお伝えするのがなかなか難しいのですが、わかるでしょうか?
 それが単なる縦ストライプにはないエッセンスとなり五月雨のような景色をつくるのです。
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 「万筋」の魅力の深さは、手業であればこそ生まれる“しなやかさ”と“粋”の風情なのです^^v 

 現在お店には写真の「万筋(二つ割)」(八掛つき)を展示販売中です。
 今ではこの「型紙」は大変貴重なものとなっており、糸入れのできる職人さんももうわずかです。
 さらに、この型紙を手付けで染めることのできる染めの職人さんも大変貴重な存在です。何しろ、「極」といわれる文様以上に高度な技術を必要といたしますゆえ^^; 当店の万筋を染めて頂いている石塚先生は、数少ない職人さんの一人なのです。

 ですので、お誂えには、「染め」のご注文を頂いてから染めあがりまでに約2ケ月の期間を頂戴しております。お仕立てを入れると約3か月を要します。
 お時間をたくさん頂いてしまい誠に申し訳ないのですが、 「江戸小紋ファンなら、いつかは万筋!いかがでしょうか^^v」、お誂え染めをなさいます際には、どうぞ期間の余裕を持ってお申し付けくださいませ!!


 さて本日の東京は雪でも降るかの予報でしたが、冷たい雨の一日でした。
 明日も寒さが続くようですが、お天気は回復の見込み^^
 お時間がありましたら、ぜひ表参道のお店にも遊びにいらして下さいませ。
 お目にかかれますのを楽しみにお待ち申しあげております!!
 


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by someichie-tencho | 2013-02-15 17:44 | 伊勢型紙

それが「守るべき伝統」になるには・・・

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 先日お客様から江戸小紋柄のコースターを頂きました。
 鮫小紋が大好きなお客様。
 そうそう、はじめてのお誂えは極鮫文様江戸小紋でした!

 とってもステキなので、コースターで使うのも良いけど~どっかのディスプレイにどうかな^^?・・・あれこれ思いを巡らせているのですが未だ定まらず・・・それで、ジーとこの文様を眺めております。
 「鮫」「唐草」「菊」「輪ちがい」
 当店のお誂え江戸小紋には、鮫はもちろんですが菊も似たような文様をご用意しています。
 輪ちがいとこのタイプの唐草はないかな。。。。

 それにしても、江戸時代には無数の文様が考案され彫られ染められていました。
 でも今日では新しい文様が生まれることも、彫られることも、染められることも、当時からしたらもう、小さな世界、わずかな仕事となりました。

 
 時々ぶらりとお店に入ってこられる方に、へぇ~これって手で彫ってるの?そんな和紙の型紙で染めてるんだ~!だから高いの?だったら私はプリントでもイイわ!なんてお言葉を頂戴することがあります。
 そんな時はガクンと気持ちが萎えるのですが、とはいえ、その価値観が間違っているとも言いきれません。むしろ、新しいデザイン新しい技術が台頭してくることは進化に値するとも言えるのですから。。。。

 では?それでは当店が「伊勢型紙手付けで染めた江戸小紋」にこだわるわけは何なのか!?
 
    (今日はいきなり真面目なお話になり誠に恐縮です^^;)

 それは・・・

 着物を着たい、着るなら着物や帯は職人さんの伝統的な技術によるものを、伝統的な着方で身にまといたい、そう思って下さる方が少なからずいらっしゃって下さるからに他なりません。

 つまり・・・

 「伝統」とは、長い「時間」をかけて特定の「場所」(民族・社会・集団)において受け継がれてきた、思想・風俗・習慣・様式・技術・しきたりなどのことを言います。

 
 え~やだ!「伝統」にしばられるのは息苦しい、自由な発想でいいじゃないかというご意見もごもっともで・・・むしろシンプルに、日常的にわかりやすく、暮らしやすく変えていくことは大事なことでもあります。

 では、それでも「伝統」を守る意義とは何か、守るべき「伝統」とは何でしょうか? 

 実はそれは、私たち心の中にあるのです。

 私たちが、「伊勢型紙」という伝統的技術、その伊勢型紙を用いて染められた「江戸小紋」であるということに、大事な意義があると認識し、かつ将来にわたって無くしてはならない!と考える時にはじめて、「伊勢型紙手付けの江戸小紋」は、「伝統」となり、さらには「守られるべき伝統」となるのです。

 つまり、「伝統」とは長い時間をかけて受け継がれた人間の営みであり、かつ意思であるのです。
 よって、思いのないところに守るべき意義は存在せず、思いある限り、それは無くならないはずなのです。

 
 5年前の開業の際、彫り師の職人さんと染める職人さん、たった一人でも現存し続けて下さる限りは、伊勢型紙手付けの江戸小紋にこだわる店であろう!と思ってお店をはじめました。

 もし皆さまが、そこに意義あり!と思って頂けるのでしたら、ぜひご一緒にその「思い」をつなげて行って頂けたら嬉しく存じます。
 それが・・・「伝統」というものだと、私は思います^^v


 
 さて本日はまた冷たい強風にあおられる一日でございました。
 お店の暖簾は風にあおられて何度もセンサーチャイムを鳴らしてくれて、たくさんの冬の風さんをお客様にお迎えしてしまいました^^;

 どちら様も、どうかお風邪めされませぬよう
 そして明日から三連休ということで、どうぞ楽しい週末をお過ごし下さい。

 お店は明日の土曜日は午前11時~午後7時まで通常営業しております。
 明日はぜひ、あたたかい春風さんをお迎えできますように!
 
by someichie-tencho | 2013-02-08 21:34 | 伊勢型紙

型紙彫った^^ ひまわり咲いた!

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 ご自分で彫った型紙で着物を染めたお客様^^♪ 本日遊びに来て下さいました。
 ひまわりの型紙は型紙教室で習ってご自身で彫られたもの^^vスゴイ~でしょ!?!
 その型紙を使って、染め師さんに絹紅梅の生地に染めてもらったとのことで、本日デビュー。
 
 鮮やかな紅色のひまわり、暑い季節に大輪の花を咲かせていました。
 艶やかな色がお好きなお客様には本当に良くお似合いで、ご自身にも愛着のある一枚となったとのこと。
 素敵ですね~♪

 その型紙を彫ったお客さまは・・・ほらステキ♪ izuさまですemoticon-0148-yes.gif
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 ネ、とっても可愛い~ですね☆
 ふふっ^^ もちろんizu様も年齢不詳!良いのです!! 似合う色、好きな色を着るのですぅ~^^v
 ホントに艶やか夏姿、ありがとうございます。

 現在その型紙教室の作品展が渋谷のNHKふれあいホールにて開催されています。明日まで^^v
 詳細はこちら→http://www.geocities.jp/edokatabori/sakuhinten.html

 明日は店長も伺いますね^^v
 楽しみっ♪♪

 おっと申し添えねば・・・
 こちらのお着物は残念ながら当店では販売しておりませんので、どうかあしからずご了承のほど...^^;

 それにしても、とっても暑い週末となりました。
 京都では祇園祭。。行かれる方もいらっしゃいますか^^?
 熱中症などにはくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいますよう。

 当店は日曜祝日は完全予約制でございますので、通常営業はお休みさせて頂きます。
 どうか宜しくお願いいたします。

 
  
by someichie-tencho | 2012-07-14 21:15 | 伊勢型紙

世界が愛した日本のデザイン♪

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お知らせ♪
お店の場所が移転しました
地図や営業日、営業時間など詳細はこちらクリックでご覧ください!

4/29(日・祝)&4/30(月・祝)はご予約不要!
通常営業いたします^^v

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 久しぶりに丸の内に参りました。ここは「丸の内ブリックスクエア」!
 この界隈はどんどんキレイになって行きますね。。。久しぶりに表参道を脱出すると他の街の変貌ぶりにビックリな店長です^^;
 で、なんで、丸の内に^^?と申しますのは、そうなんです!
 もうお出かけになられたお客様もいらっしゃるようですが・・・

 只今この中の「三菱一号館美術館」にて、
 『KATAGAMI style~世界が愛した日本のデザイン』
 という展覧会を開催中なのでございます。
 詳細はこちら→http://katagami.exhn.jp/

b0172203_1961322.jpg KATAGAMIとは、そうなんです!着物を染める型紙のこと!! 当店の江戸小紋はもちろん、型染めの染めもの全てに使用された型紙のことです。
 江戸から明治になり世界との交流が始まった頃、浮世絵とともに多くの「型紙」も海外に流出しました。
 19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパで巻き起こったジャポニズムという現象の中には、花鳥風月を斬新なデザインで描く「型紙」が多くのアーティストたちを刺激したのです。
 「型紙」デザインによって影響を受けた世界中の作品の数々の展示、そして、今でも受け継がれる伊勢型紙の職人さんたちの映像も公開されています!
 店長も親しくさせて頂いてる職人さん方も映っていて、あっ○○さんだ!あっ××さん!
 でも・・・改めて映像をみると、スゴイ技術だな~とシミジミとため息がでます^^

 会期はゴールデンウィークをはさんで5/27までとたっぷりあるようですので、よろしければ、ぜひ!丸の内ショッピングやお食事方々いかがでしょうか^^
 
 東京では寒い寒い雨の月曜日となってしまいました。
 明日にはお天気も回復して気温もグッとあがるようでございますが・・
 寒暖の差が激しいようで・・・どうぞお気をつけ下さいませ。

 そっか・・今晩は・・・「おでん」でしたね。 
 今日は、あそこのセブンイレブンのおでんも売切れかな・・・^^; 早く!行かなくちゃ!!
 
 清々しい季節まで後少し^^v ガンバレ♪♪
 
by someichie-tencho | 2012-04-23 19:17 | 伊勢型紙

伊勢型紙 in 表参道

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 今日の表参道は、しっかりとした雨音が響く、寒い日となりました。皆さま凍えていませんか?
 店長も朝からブルブル寒い、でもそれよりも、眠くて仕方がありません・・・。
 というのは、今日から、店長のふるさと三重より「伊勢型紙」が表参道での展示会にやって来る!というので、搬入手伝え~!なんて横暴^^;いえ、とってもフレンドリーなお誘いを頂き、早起きしたためです。

 ということで・・・
 本日10/5(水)~10/10(月・祝)は
 表参道ヒルズ「同潤会ギャラリー」にて
 伊勢型紙「地域ブランド」東京展 
でございます。
 ※詳細はこちら⇒http://galleryd.exblog.jp/15428452/

 伊勢型紙は着物を染める型紙です。
 当店の江戸小紋も勿論その伊勢型紙で染めています。
 しかし…もう近年では本当に型紙で染める着物が稀少となり、型紙の需要がありません。
 そのため地域の地場産業である伊勢型紙は、新たな販路を求めての試行錯誤が続いています。
 今回の展示会は、地域団体商標(地域ブランド)として認定されたことを契機に開催するそうですが、いくら国に認定されたところで、展示会開催のための補助は受けられるものの未来は明るくはありません・・・。
このままでは稀少な技術の後継者は育ちません。

 店長は以前は地域振興のマーケティングコンサルタントとして働いていました。その一個の仕事として知り合った伊勢型紙でしたが、実はふるさと・・・。そこで、そのふるさとの地場産業「伊勢型紙」の技術を絶やさないために出来ることは何か!?を一所懸命考えました。
 そのことを考え過ぎたせいか、それが高じて・・・4年近く前、まさに清水の舞台から飛び降りる覚悟で、天文学的リスクも一応は承知?の上で、このお店をはじめました!
 とってもしんどいお仕事を始めてしまったものだと・・・後悔先に立たず^^;

 それでも・・たった一人でも型紙を彫る職人さん、染める職人さんが居る限り続けて行けたらと思います。
 そして何よりも、一人でも多くのお客様に、その本物の良さや魅力を感じて頂き、生活の一部として長く愛して頂けたら・・・。そのため、また今日も眠い目をこすりこすり^^無い知恵を絞り、孤軍奮闘、一所懸命^^?の只中に暮らしているわけでございます^^v

 展示会場は表参道でございます。
 この雨が止んだら、ぜひ当店の「秋ふぇあ」のチラ見方々、展示会にも足を運んで下さいませ。
 普段はお目にかけることのない型紙アートをぜひご覧くださいまして、合い間には、およそ表参道に不似合いなおじ様たちの伊勢弁に、ちょっとクスッと笑ってあげて下さいませ^^

 ということで、
 当店だって!
 10/7(金)~10/10(月・祝)「秋のふぇあ」 
でございます 
 お葉書は届きましたでしょうか^^?
 届かない方はこちら(画像クリックで拡大します)をプリントしてご持参下さいませ!
 お着物ベストシーズンのご計画など、ぜひ色々とおしゃべりしにいらして下さいね^^v
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 で・・・眠い店長は結局、搬入のお手伝いは早々にお役ごめんとなりましたが、夜のご飯会(飲み会?)のお伴^^?ということで・・こりゃまた長い一日となりそうでございます(汗;
 きっとこの分ですと...早々に酔っ払いとなるに違いありませぬなぁ。。。
 どうやら雨の日にばかり夜の表参道をウロウロしているようでございますが...
 皆さまは、どうかお風邪召されませぬよう~
 今日は早めにあたたかいお風呂に入ってゆっくりなさってくださいね^^v

 明日の木曜日は定休日でございます! お間違えなさいませんようお願い申し上げます。
by someichie-tencho | 2011-10-05 15:26 | 伊勢型紙

手づくりです^^

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 本日は素敵な作品のご紹介です^^
 以前に伊勢型紙をお買い上げ下さいましたお着物好きのお客様から、こんな素敵なお写真が届きました♪
 この型紙灯りはご自分で製作されたものなんですよ^^
 少し前に、「新しいお家に型紙を飾りたいのです」とお買い上げ下さって
 新しいお家も型紙灯りも、みごと完成~☆ 
 お便りでは、「灯りは形が歪んでしまったのですが、出来てから問題点に気付きました。やはり最初の作品は試作品ですね^^でもそれも味わいと考えて気に入って飾っています」とのこと
 ゆがんでる?良く分からないのですが、裏に和紙を貼って丸めてスタンドになさっているのですが、とっても器用でみごとな作品です!!
 
 だんだんと寒くなる季節でございます。
 寒空のなか「ただいま~ぁ」って帰られるご家族の皆さまを、ほっこり温かく迎えてくれる、奥様手づくりの灯りだなんて・・・ホント素敵です。 ありがとうございました。

 明日は「小雪」そして「満月」でございます。
 そろそろ本格的な冬支度をはじめなきゃ!
 お天気が良ければ、冬の夜空はきっと、とても美しいに違いありません。
 どなた様もどうぞお風邪めされませぬよう

 明日からまた、いつもの店内で、普通にぶらぶら店番を致しております。
 どうぞまた、お近くにお越しの際にはぜひ、お立ち寄り下さいませ。
 またお目にかかれますのを楽しみに致しております。
 ありがとうございます。

 ところで、さて、和室の座敷机はどうやって戻せば良いのやら~(涙; 求む!助っ人^^; へへっ
by someichie-tencho | 2010-11-21 19:13 | 伊勢型紙

パリの冬は寒いに違いない!

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 当店ではお店の玄関の上り口に、着物を染める型紙「伊勢型紙」をライトアップしてディスプレイをしています。ご来店下さいました方には、毎度お目にとめて頂いておりますが、はじめてのお客様には「きれいね~これ紙なの?」なんてお尋ね頂くこともしばしばです。

b0172203_183381.gif その伊勢型紙産地の老舗型紙店さんが、現在、フランス・パリの「メゾン・エ・オブジェ」という見本市に出展されている最中とのこと。
 三重県の地元版の新聞にこんな風に紹介されています!と、地元の商工会議所さんが送って下さいました→
 あっ!若旦那が映ってる。。。
 『影と光の伝統美』という展示はフランスの人々にも大好評だとのことです。

 今この時間もパリの人々を魅了している「伊勢型紙」。
 パリまでは行けない~!という方には、ここ表参道で大丈夫^^v
 お店では、履物を脱いで頂いている時間に、その「影と光の伝統美」をお楽しみ頂けます。
 そして、ご自宅にも、職場にも、お店にも・・・こんなディスプレイしてみたいなぁ~なんてお客様!当店ではその「伊勢型紙」そのものも販売しております。
 どうぞ何なりとご相談、お申し付け、下さいませ。

 あれっ?今パリは何時なんだろ~? 雪かな?
by someichie-tencho | 2010-01-26 18:13 | 伊勢型紙